今と未来を繋ぐもの

小6からコブクロを聴いてきた奴が20歳過ぎてジャニヲタに目覚めた記録

コブクロファンがジャニヲタになって衝撃を受けたこと。

mkt5296.hatenablog.jp

前回記事でも触れたが、私は2014年までジャニヲタではなかった。ジャニーズは知っていたし、KAT-TUNやK.K.Kityが好きだった姉の影響で幼少期には少年倶楽部や裸の少年を見ていたし、好んで新堂本兄弟とかも見ていた。が、「茶の間」でしかなかった。
特に大学に入ってから部活が忙しくてテレビを見る機会もぐんと減った。私が大学に入学したのは2011年春。なので私は後にのめり込むKis-My-Ft2がデビューしたことを知らなかった。
私の中のジャニーズはHey!Say!JUMPで止まっていた。いや、正直Hey!Say!JUMPも把握していなかった。大変失礼ながら、テレビで目立っていた山田涼介くん、知念侑李くん、中島裕翔くん、Ya-Ya-yahに所属していた薮宏太くん、八乙女光くんのみ認識していた。その程度。その程度の人間が突然ジャニヲタになったんだから、新しい世界にはいろんな衝撃が私を待っていた。

今回はそのカルチャーショックについて語りたい。
ただ、めちゃくちゃ長くなった。

ジャニーズ事務所

FC入会方法が郵便局で振込用紙
さぁ!これからジャニーズを応援しよう!まずはファンクラブに入ろう!そう思った私の最初の躓きはこれだ。え、振込用紙…?なにそれ知らない…
コブクロはネット上で会員登録をし、携帯決済だった。振り込み用紙など使ったことがない。ネットで申し込み→クレジットカードや携帯振り込みとかじゃないの??
初めての振込用紙には苦戦した。通信欄に以下のことを記載してください…名前。住所。生年月日。電話番号に性別に携帯電話番号に入会希望ファンクラブの中で好きなタレント1名…多くないか?こんな小さなスペースに全て収めるためになかなか小さな文字で書いたが、次は読み込めるのか不安になった。ボールペンで書くため何度も失敗した。おかげで振り込み用紙を家に持ち帰って家で書いた。郵便局でもたどたどしく提出した。無事会員登録が完了した通知としてカードがくるまで数週間。初っ端からハードルが高かった。

チケット申し込み方法が郵便局で振込用紙
またお前か(振込用紙)
なぜ今時ネット申込ではないのだ。クリックだけでなぜチケットを申し込めないのだ。しかし私は学習していた。振込用紙を数枚持ち帰り、家で下書きの上記載した。それでも3枚ほどダメにした。きっと郵便局の振込用紙の消費量はジャニヲタが3割を占めているだろう。

抽選結果の電話確認
なぜだ。
振込という手間を取らせておきながら、抽選結果を知るためにはこちらから電話をかけなければいけないだと?会員番号を記載しチケットを申し込んだんだから、ジャニーズ webの会員ページにでも表示してくれたらいいのに。もはや逆に新しいと感じるようになった。受け入れて私は電話をかけた。
繋がらない。
当たり前だ。何万人という人が同じ目的で同じ電話番号にかけているのだ。そりゃ回線もパンクする。何回かかけてみた。繋がらない。Twitterを開く。みんな繋がらないと嘆いている。諦めて翌日かけることにした。
翌日、繋がらない。
なんでだ。ここまでパンクしているのになぜこの方法を続けるのかわからなくなってきた。
いや、ダメだ。受け入れなければ、ジャニヲタにはなれない。

先振込み(振込手数料)→落選(返金手数料)
なんでだ!!
チケットを申込む際に振込手数料を取られ、落選したら返金手数料を引かれて帰ってきた。しかも返金するためには郵便局の窓口に行かなくてはならない。これが微妙に面倒臭い。空いてる時間が短い。自分のお金を受け取るだけでなぜこんなにも手間がかかるのかがわからない。
外れたのにさらにお金が減るというこの二重苦をジャニヲタの友人に愚痴ると驚かれた。

「臨時収入やで?」

ポジティブか。

チケットが普通郵便
これはとても驚いた。1万近い金券を補償なしの普通郵便でポスト投函してきた。誤配達とかあったらどうするんだろう。今のご時世多くのチケットはコンビニ発券である。FCチケットは郵送が多いが、それも書留でこんなたいそうな入れ物に入れてくる。

普通郵便は雑すぎやしないかいと驚いたが、最近、書留に変わったそうだ。良かったこれで問題ないと思っていたらはそう思っていないみたい人もいるみたいだ。玄関で受け取らなければならない面倒を嘆いている。まじでか。

CDの種類がやたら多い
同じCDを何枚も買わせようとしてくる。初回盤A・初回盤B…A・Bってなんだ?なぜ初回盤だけで2種類もあるのだろうか。さらにはセブン盤、なんだそれは。セブンネットショッピングで買うとなんかまた別の特典が付くらしい。決め手はキスマイショップ盤。本当になんなんだ。メンバー個人のソロジャケット仕様+ソロ特典。すごい。キスマイはこれと通常盤合わせて11種類で販売している。多すぎる。友人から聞いたSexy Zoneも謎だった。初回盤S・初回盤K・初回盤F。新しいアルファベットの選び方だな、と思った。
しかしこれらは言うならば特別盤なのだ。だから様々な特典が付くのはわかる。しかしもう一つ驚かされた。
通常盤には曲が多く入っている。
普通逆ではないのだろうか。通常盤には特典が無い代わりに平均的なCDの値段1000円で買える。ファンは特典が入った初回盤だけを求め、ライトな層が特典無しの通常盤を買う。そういうものだと思っていた。
ジャニーズは違った。ファンに全種類買ってもらおうと貪欲なのだ。

番組観覧協力
この振りを覚えなければならない。この相槌を入れなければならない。このペンライトを持ってこなければならない。服は露出度の低いもので足の甲が隠れるヒールのないもの(スニーカー等)でなければならない…
なんだかやたら注文が多いのも全て番組協力だから。観覧ではなく協力者だから。これがすごい衝撃的だった。テレビ番組でキャーキャー言っているのもある種言わされている部分もあると知って衝撃だった。

ジャニーズコンサート編

発表が公演の1ヶ月半前
友達に初めてジャニーズコンサートに誘われた時、

友「チケット取るけど一緒に行く?」私「コンサートいつ?」友「来月末」私「?????」

コブクロに慣れていた私は衝撃だった。
これはおそらくコブクロが特殊なんだろうが、今年のツアー《7月19日(日)京セラドーム大阪》のチケットを応募し、当選メールが届いたのは昨年の11月4日である。

8ヶ月前にチケットを購入する。正直、早すぎて来年の夏の予定なんか知るわけねえだろ!と思いながら応募している。この時点ではまだツアータイトルも決まっていない、ツアー開催発表の数ヶ月後にアルバム発売が発表され実は今回このアルバムをメインにツアーします!なんて後々わかることもある。発表から初日までに生まれた新曲がツアーで初披露されることも多い。ツアーが発表されてから具体的なライブ内容を詰めていく、コブクロではもうこれが当たり前であり、慣れていた私には一ヶ月半後にコンサートやります!と発表するジャニーズが衝撃的だった。

団扇
最初私は「せんす」と読んでいた。そのくらい団扇という漢字には馴染みが無い。「うちわ」ではなく「団扇」が浸透しているのがすごい。ジャニヲタになってひとつ賢くなれたのだ。(でも書けない)
いざコンサートに行くと団扇だらけで驚いた。もちろん公式グッズの団扇をもっている人も多いが手作り団扇の人口が高い。ひとつひとつ個性とセンスが工夫された団扇で少しでもファンの存在を意識してもらおうとする道具である。これはジャニーズのコンサートがファンがジャニーズの表現を見るものというだけではなく、ファンも参加し、ファンからジャニーズへメッセージを送るものであるという象徴だと思う。「私はあなたのファンです」「こういう行動をしてください」のようにファンが意思を直接ジャニーズに伝える手段である。これはメリット・デメリットそれぞれあると思うが、ジャニーズ特有の表現方法だなと感じた。
と思っていたところにさらに衝撃のものを発見した。TV局のADがもっているようなカンペみたいもの、名前もそのまま「カンペうちわ」。目の前にジャニーズが来たらベラベラめくるらしい。言いたいことが多すぎて一つにまとめたらああいう形になったんだろうが、正直美しくないのであまり好きになれない。

右手にペンライト、左手にうちわ
みんな手を叩かない。手拍子という文化がない。だって手がふさがっているんだから。曲終了後やコンサートの最後に拍手することはある。でもコブクロに比べると音が小さい。だって手がふさがっているんだから。
曲に乗るときは手拍子ではなくペンライトを振るのである。そして時々踊る。これが意外と楽しい。

曲数がやたら多い
1回のコンサートで30曲近く披露されると知った時、何時間やるつもりだ?と思った。私が昔ヘキサゴンコンサートに参加した時そのくらいの曲数で3時間半やっていたがまさかそんなにするつもりなのか?と思った。違った。

曲がTVサイズ
短い。2番がない。いわゆるテレビサイズ、というやつだ。ほとんどメドレーである。だから30曲も披露できるのだ。衝撃だった。名曲をフルサイズで聴けるのはコンサートの特権だと思っていたからだ。この曲の2番の歌割りが好きだ、この曲の2番の歌詞が好きだ、そう思っていてもカットされる。まさかフルバージョンはCDでしか聞けないとは思ってもみなかった。
ぽんぽんと違う曲に変わる。移り変わりがとても早い。ずっと盛り上がりを継続させているが勉強しなければならない曲は一般的なコンサートよりも多いと感じた。

MCがない
無い、もしくは極端に少ない。基本的には1回しかない。つまりコチラ側としては休めない、座れないということだ。
ここで私が今まで行ってきたコブクロライブの平均的なセットリスト構成を見ていただきたい。

【第1ブロック(盛り上がり楽曲)】
Welcome to the tour “5296”
轍-わだち-
月光
Diary

  • MC-(挨拶・新曲解説)

【第2ブロック(聴かせる楽曲)】
ベテルギウス (新曲)
Million Films
WHITE DAYS

  • MC-(着席・新曲解説)

【第3ブロック(全員着席・聴かせる楽曲)】
To calling of love (新曲)
FREEDOM TRAIN (新曲)
風の中を

  • MC-(着席・新曲解説)

【第4ブロック(全員着席・聴かせる楽曲)】
天使達の歌 (新曲)
風見鶏
蒼く 優しく

  • MC-(蒼く 優しく解説・30分MC・全員立つ)

【第5ブロック(全員起立・盛り上がり楽曲)】
君という名の翼
潮騒ドライブ
ストリートのテーマ
彼方へ
Fragile Mind

  • アンコールMC-

【第6ブロック(アンコール・聴かせる・参加型楽曲】

どんな空でも
クロージング


KOBUKURO LIVE TOUR '08 5296 2008年6月5日大阪城ホール

MCはだいたい5回ほど計1時間近くある。大体は2人の漫談と次にやる楽曲の解説が多いがコンサートの中盤には聴かせる楽曲を入れているので客席に一度着席を促す役目も果たしている。
ジャニーズのコンサートにはこれがない。ころころ変わる楽曲のため、しっとりとした楽曲でも座ることができない。そのため疲れた客席はMCやムービーの瞬間にやっと座れる…と思って座っている。叫んで乾いた喉も主にこのタイミングでしか水分補給ができない。ずっと盛り上がりを見せるジャニーズなのでなるべくMCの回数を減らしたいのだろうがしんどいものはしんどいのでしっとりした楽曲の時は「座って聞いてください」の一言があるとより集中して楽曲の世界に入れるのにと感じた。

自担しか見てない
実際にコンサート、特にアリーナに入って実感した。観客のジャニヲタ、みんな見ている方向がバラバラなのである。結果、友人とコンサート後の感想が合わない。
また、遠くの席からでも自担を確認するためにジャニヲタは双眼鏡を駆使してる人も多い。その双眼鏡に大金を使う人も多い。ジャニヲタに踏み込むまで8万の双眼鏡なんて聞いたことがなかった。

ジャニヲタにとっては自担の一挙手一投足を追うことが重要なのだ。

Jr.担のチケ確保
メインのジャニーズのファンのみがコンサートに参加していると思っていた。ジャニヲタになるまでバックダンサーとしてしか認識していなかったJr.を本気で応援している人々がいることを知らなかった。そのジャニヲタたちは自担のために出るかもわからない公演のチケットを取る。博打すぎる。すごい世界だと思った。

Jr.コーナー
え、Jr.歌うの??デビュー組のコンサートなのに???衝撃だった。しかも前座ではなく中盤にもってくる。主に着替え中の場つなぎではあるが、存分に盛り上がっている。衝撃だった。

トロッコにJr.も乗る
なんで????
Sexy Zoneのコンサートに行ってこれを見た瞬間頭が追いつかなかった。しかもデビュー組と一緒にだけでなく、Jr.だけでもトロッコに乗っている。デビュー組とJr.との差がほとんどないことに衝撃だった。

ファンサービス
前述したファンの団扇に対し、ジャニーズがファンサービスを行う。ここまではまぁわかる。
しかし、ファンサ曲って何。ファンサービスを行いまくるための曲がコンサートで用意されていた。だからみんな曲を聞いていない。必死で団扇をアピールしまくっている。ファンサービスを行いやすくするために会場の照明も少し明るくなる。すごい世界だ。

ファンの服
自担のメンバーカラーを全力で押し出す。服だけではない。遠征帰りに見かけたジャニヲタの方はキャリーケースまでメンバーカラーだった。いやいや、ジャニーズは見てないから!と思ったがおそらくそういう問題ではないのだろう。ついつい選んでしまう色がたまたま自担のメンバーカラーなのだから。

オーラス(ツアーファイナル)のアンコールは他公演より1回多い
アンコールは普通、客電が付き、影アナ(アナウンス)がなったらコンサートは終わりである。
なのにねばる。なかなか帰らない。粘ると時々ジャニーズが出てくる。だからみんな帰らない。
アンコールは元々決まっているものであり、客電が付いたら終わりなので諦めて帰りましょう。

ジャニヲタ編

自担のいいところをやたら写メ、vineしたがる
マメすぎる、愛が。

自担のここが格好いい。こんなところでこんなことしていた。この表情最高。このネタ最高。

vineの普及のほとんどはTwitterで愛を叫ぶジャニヲタのおかげなんじゃないかと思っている。

担降り

いままでありがとう。大好きだったよ…これからは若い彼を応援していきます。

彼氏をフるような表現がおもしろい。応援する子が変わっただけなのに、これを行事化するジャニヲタのセンス。その分愛が強いのだろう。ジャニヲタにとって担当とは、仕事をする理由であり、愛の象徴であり、生きる糧である。その強いエネルギーの矛先を変えるのだから生半可な気持ちじゃない、ということなのだろう。


長々と書いた。衝撃の連続だった。ジャニヲタがイタイとも思った。
でもこの端から見ると「イタイ」ことが、私は結構好きだったりする。

衝撃を受けた私も今ではすっかりジャニヲタだ。先月ついに人生初の担降りも経験した。しかも降り先はバックダンサーと表現していたジャニーズJr.だ。人生何があるかわからないもんだ。
ジャニヲタが楽しい。 夢中になって「イタイ」ことしてるのが楽しい。
これからもほんと馬鹿だなジャニヲタって、と思いながらずぶずぶとジャニヲタに染まっていきたいと思う。